傾聴(心を聴くこと)と絵本

傾聴と絵本

絵本の中にはさまざまなキャラクターが出てきます。そして、さまざまな思いを持っています。絵本の世界に入り込み、主人公やさまざまなキャラクターの気持ちになってみることは傾聴にとてもよく似ています。絵本を通して、さまざまな「気持ち、こころ」に触れるそんなきっかけになったら良いなと思います。


1.レオ=レオニ(訳:谷川俊太郎)

レオ=レオニさんの絵本に出てくる主人公にはどこか変わったところがあります。そんな変わった主人公だからこそ感じられることもあるようです。傾聴ができる人だけが知ることができる人のこころの奥深くにあるものに触れられるのも彼の作品の魅力の一つかもしれません。

 

1)スイミー 〜ちいさなかしこいさかなのはなし〜

スイミーというお話をご存知でしょうか?たくさんの赤い魚の中に黒い魚が一匹、それがスイミーです。そのスイミーがさみしい思い、ワクワクする思いを味わって、最後には「・・・」という絵本です。レオ=レオニさんの色鮮やかな絵と谷川俊太郎さんの訳がまた素晴らしい。みなさんはこのスイミーのどんな気持ちに共感し、どんな気持ちで読みますか?

スイミーが「僕が目になるよ」というセリフを聞いた瞬間にスイミーの中にたくさんたくさんあった気持ちがわかったような気がして、自分の気持ちが噴き出してきたのを感じました。(27歳 OL)

 

2)フレデリック 〜ちょっとかわったのねずみのはなし〜

なんだか眠そうで、何を考えているのかよくわからない。そんなフレデリックと仲間ののねずみの絵本です。自分以外の人が見ている世界は自分とは大きく違うかもしれない。批判せず、評価せず、押し付けずその人の良さが伸びる様をわかちあう。レオ=レオニ独特の世界観が広がります。

うつ病の最中にフレデリックという絵本を読みました。「このねずみ、うつ病なんじゃない?」というのが最初の印象でした。だからこそ、とてもとても共感できたし、勇気付けられました。(35歳 主婦)

 


2.いもとようこ(イラストレーター)

いもとようこさんの絵本は絵を見ているだけでもほっとした気持ちになります。

1)ないた赤おに(作:浜田 広介)

あおくん(青鬼)の思いやりに思いやりを重ねる優しさ。何よりもあかくんのために。傾聴をしているとその人の好み、意図すること、やって欲しくないことがよくわかります。そして、それをいわゆる受容してからする関わりは愛に満ちています。あおくんのようにありたい。傾聴する人の一つの理想形かもしれません。

重度の人のカウンセリングをする心理カウンセラーは悩んでいる人が自立し始めたら家族やバイト先の人に徐々に引き継いでその姿を消します。なぜなら、カウンセラーの顔を見ることがその人をマイナスにひっぱってしまうことになるからです。我が子のように真剣に向き合った人との別れはその人が元気になった旅立ちの日。それもお別れを言わないほうが良い場合がほとんどです。あおくん(青鬼)の振る舞いにはそんな優しさを感じました。(心理カウンセラー)

 


お願い

絵本は子どもだけでなく、大人にも勇気をくれたり、気づきになったりすることもあります。傾聴につながりそうな「気持ち」「思いやり」「勇気」「好奇心」そんなテーマで描かれた絵本を推薦してください。ここにアップして、共有していけたらと思います。

(1)本のタイトル
(2)どんな特徴のある本ですか?
(3)自分自身のその本への思い

の3つを下記のコメントに書いてください。

2件のコメント


  1. Author

    (1)『おおきな木』 シェル・シルヴァスタイン 翻訳:村上春樹
    (2)少年とリンゴの木は友達。でも少年は大人になった。お金が家が舟が休む場所が必要になったその元少年はそのたびに大きな木のところにやってくる。そのたびに果実や枝や幹を元少年に与えた木は切り株になっていたけれど、そこで休んでくれる友達を見て木は幸せだった。
    (3)この本を最初に読んだ時に「親」だなと感じました。子どもに渡して、渡して、渡してそれでも幸せを感じられるこの気持ちは親であるから感じられるものだと思うし、このリンゴの木が被害者っぽくないのが素晴らしいと感じました。多くの親が子どもを負担のように言う社会で、それが幸せなんだと感じていきようと私はこの本から学びました。

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