聞き上手だからこそ相手の心理がわかる

聞き上手だからこそ相手の心理がわかる

一昔前までは「自分が嫌だと思うことを人にしてはいけない」と親や大人が言っている場面を良く見かけました。しかし、これは相手の心理と自分の心理が同じ前提があります。

この古い価値観を持っている人は「自分が嫌なんだから相手も嫌なはずだ」と考えて、行動を選ぼうとします。

簡単なアンケートを取ってみると分かりますが、山登りが好きな人とそうでない人がいますし、飲み会の誘われるのが嬉しい人も嫌な人もいます。価値観が多様化している現代では「自分が嫌だと思うこと・・・」という考え方は成立しにくいと言えます。

 

1.聞き上手は相手の心理が基準

聞き上手な人は「自分が嫌だと思うから」という価値観を相手にあてはめようとしません。もう少し強く言うと押し付けません。相手はそう思っていないかもしれないからです。

最近では「ハラスメント」という言葉が普及して、35種類ほどあるそうです。変わったものをご紹介すると

  • エアハラ(エアコンの温度設定による嫌がらせ)
  • カラハラ(カラオケの歌を強要する嫌がらせ)
  • ゼクハラ(結婚を勧める嫌がらせ)

なぜ、これらがハラスメントの対象となり得るのでしょうか?

それは「暑いはずだ」「歌いたいはずだ」「結婚したいはずだ」という基準を正しいと決めつけて相手に確認していないからとも言えます。

人には色々な価値観があり、体調があり、心理状態があります。

その答えは人によって様々です。聞き上手な人はその人がどれくらいが暑いか?寒いかなどを上手に聞き出して把握しています。カラオケに苦手意識があるとか、今日は歌いたくない気分だとか、結婚できない理由があるとか、そういう価値観ではないといったことを聞いています。だからこそ、相手の心理を察することができ、Aさんは歌いたい。Bさんは歌いたくないだろうとわかるのです。

 

1)うつ病などの対策も

心理カウンセラーや精神科医であっても聞き上手ではない人がいます。「うつ病はつらいはずだ」と決めつけて話をしたり、「相談に来るからにはネガティブな話だろう」と決めつけてしまう人がいます。

「今日は少し調子が良いです」
「そうですか!で、どんな風に気分が悪いですか?」
「・・・まあ少し不安といいますか、、」
「不安なんですね!やっぱり!!わかりますよ!」

こんなやり取りをしていることも少なくありません。調子が良いと言っているのだから「調子の良さ」を聞けばその人が元気になります。家族が「つらいだろう」と決めつけて落としてしまうこともよくあります。

大事なのはその人が今どんな心理状態であるかを良く聞くことです。

 

2)1秒ずつ心理が変化する

人の心理は話題ごとにコロコロ変わります。憂鬱な話をしていてもその中の失敗談や武勇伝を話す瞬間は笑顔になることもあります。今この瞬間は「ゆううつ」というよりは「得意げ」でしたね。ということは少なくありません。

聞き上手な人はその微妙な心理状態の変化に気づくことができます。

  • 「買わない」と言っている人が1秒だけ興味を持った瞬間がわかる。
  • 「つらい」と言っている人が1秒だけ笑う

それに気付けるのが聞き上手な人と聞き下手な人の違いです。

 

3)脳内の世界観が良く理解できるように

聞き上手な人は相手がこの刺激に対してどんな反応をするかを推測できるようになります。相手に確認しなくても「こういうの嫌でしょう!」「こういう言い方して欲しいですよね」とその相手の脳内の世界観をキャッチできます。

それが聞き上手さんの強みと言えます。

 

2.聞き上手さんの世界観の広さ

聞き上手な人は自分の世界観、価値観、心理状態にこだわらずに色々な人の話を聞き、色々な感じ方を理解しています。

ケーキを食べて「おいしい」という人しか知らない人と

使用されている砂糖の解説をする人。何かと比べておいしいという人。甘みのなかの微妙な塩辛さを感じる人と見た目を重視する人。作った人を褒める人。コメントを絶対にしない人。場の雰囲気に合わせる人などさまざまな人がいることを知っている人では「人間」に対する理解度が違ってきます。

聞き上手であることはその場のコミュニケーションが上手くいくこととイコールではありません。さまざまな人の心理のパターンを脳内に取り込み、より柔軟な対応ができるようになるのが聞き上手な人の強みです。

聞き上手になるために傾聴を始め、たくさんの人の価値観や心理に触れ、それを取り込んでいくと一つの出来事、一つの言葉、一つのサービスにいくつもの感じ方があることがわかってきます。

そのたくさんある感じ方の中から自分の好みに合う、自分らしい感じ方を選ぶことができるとわかると自分自身の感情のコントロール方法が劇的に変化します。叩かれても失業しても反応の仕方は無限にあるからです。

このサイトを読んでくださっている人には是非それを感じていただきたいと願っています。

 

4件のコメント

  1. キャリアウーマン?だった頃、相手先の上司に結婚していないやつは駄目だと一方的に言われた事がありました。今でこそ「ハラスメント」ととりあげられますが、派遣をしていた時期もあったので色々なハラスメントを受けてたなと思います。ただ私は転んでもただで起きたくないので、ぶちあたった時には認めてもらうまで相手の様子をみたり話を聞くようにしてきました。でも気が強いので旨く聴くは身につけてませんでしたが。話すと拒絶される事でも相手に話させるは武器になります。聞き上手は仕事上手にもつながりますね。あの頃にこうゆう勉強しておきたかったな~

  2. ハラスメント🙀 本当にハラスメントのバリエーションがふえてしまいましたね

    ひと昔前までは、愛のムチ🧛‍♀️なんていう言葉があったり、泣いて悔しい思いをしてこそ成長する😿なんて言われたりもしましたが、今ではパワハラと認定されてしまうこともありますよね💧
    パワハラと言われないように、でも、切れ味よく理解してもはうには???
    なかなか難しいです
    上司や先輩としては、気になることを放っておくわけにもいかず、かといって中途半端に伝えても何も変わらなかったり、指導する側のモヤモヤが溜まってしまったり😅

    それで、もし、そこで聞き上手になれるならと、やってみました!
    「これって、どんなふうに考えたの?」
    「難しいところあった?」
    たしかに、ちゃんと聞くことができた時には、指導しなければならない、教えなければならないという関係から、心が近くなる感覚💕がやってきて、そうなると、聞いてるだけなのに、ちゃんと自分で気づいてくれたり、悩みを話してくれたり
    おおー 大成功です💮

    ただ、もちろん、大成功は続かず、つい自分の考えを押し付ける😁
    でも、そんな時も、最後に
    「なーんていう、私の考え、どう思う?」
    と、苦しいフォロー
    それでも、やっぱり、聴いていこうという姿勢は伝わりますね かろうじてよい方向に進みます😅

    本当の失敗は、
    「これ、どういこと?」
    と、尋問のようになったとき🤬
    バッサリと関係がきれ、終了〜
    傾聴でなく、やっぱり、尋問ですね
    カタチだけの言葉は、すぐに相手に見破られるものです 傾聴講座でいうところの、あり方です
    こちらに気持ちの余裕がないのは、確実に伝わるものだな と😰

    いつも、上手だといいけれど、それなりにゆるくやって、だんだんと年輪🌳のように太く重なっていくのがいいのかな 失敗しながら、自分も成長
    味のある感じでいいんじないかなーと思ってます🌼

    1. たんぽぽ ちえさん😊
      いろいろ試行錯誤している感じ伝わってきました。エピソードを教えてくれてどうもありがとう💕

  3. 「自分が嫌だと思うことを人にしてはいけない」
    この言葉は、昔から言われていて真理のように感じていた部分がありましたが、確かに現代には当てはまらなくなりつつあるように感じました。
    多様性が広がり、一人一人の価値観も広がっていますから、よりしっかりと話を聞く事が大事になりますね。

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