聞き上手になってコミュ障は解決するのか

聞き上手になってコミュ障は解決するのか

「コミュ障」という言葉があります。
対人関係を必要とされる場面で、他人と十分なコミュニケーションを取れなくなる障害:コミュニケーション障害を略したもので、若者の会話やネットスラングでは単にコミュニケーションが苦手、交友関係が上手く行かないといった人を指したり自虐したりする際にも使います。
学校も仕事も家庭も、社会はすべてコミュニケーションで成立していますから、「コミュ障」なんとか克服したいですね。
ただし、広く言われている聞き上手になるテクニックを覚えようとすることで、「コミュ障」克服につながるかどうか、その点については疑問を呈します。
コミュニケーションは技術よりも、あくまで自分自身が整理されているかが問題なのです。

1.一般的な聞き上手テクニック!!

よく言われるのが「うなずき」「相づち」「伝え返し」です。

どれも話の切れ目にタイミングよく、さらにはテンションを合わせて、感情が昂った時は大きなアクションで!!

ノウハウサイトや自己啓発本に書かれている内容の概略はこのようなものです。
これらは非常に重要です。
聞き上手な人は、かなり高いレベルで使いこなします。

ただ、知っていても、練習しても、実際に人と話す場で使えるとは限りません。

問題は、これらを使おうとする人の心が整っているか、乱れているかなのです。

2.得意なコミュニケーションの場は誰にでもある

・学校で上手くお喋りが出来ない生徒も、家で家族とは上手く話せることがあります。

・担任の先生と話せなくても、保健室の先生とはスラスラお喋りできるという子もいます。

・女子の前ではドギマギしていても、男同士ではゲラゲラと笑いながら楽しんでいます。

・上司の前では冷汗をかいて言葉に詰まってしまう人も、同僚との酒の席では上司の悪口を延々と話せます。

・営業先で自社の商品の魅力を上手く伝えられなくても、趣味のネットゲームのキャラクターの魅力であれば夜通し語ることができます。

・あらゆる対人関係で言葉を失ってしまう場合でも、ネット掲示板で衆目を集めるようなスレッドを立て、レスにひたすら対応し続けることはできます。

そうなんです。
誰にでもコミュニケーションができる場所はあるのです。
さらに言えば、この得意なコミュニケーションをしているときに「うなずき」「相づち」「伝え返し」などとは一切考えていないはずです。

つまりコミュ障というのは、ある特定の場において気持ちが乱れてしまうことをいうのです。
緊張したり、相手を思いやる余裕がなかったり、意識が遠くに行ってしまったりと、
メンタルのコンディションが崩れてしまうシチュエーションがある、ということです。

その人すべて丸ごとコミュ障という枠に当て嵌めることは間違いです。

3.苦手なコミュニケーションの場をどうするか

では、苦手なコミュニケーションの場を克服したいという場合、どうすればよいのか。
まずは、その場でどんな気持ちになるのか、どんな反応が体の中で起こっているのかを
自分自身で把握しておく必要があります。
どうして緊張するのか、気持ちが乱れてしまうのか、自分で自分のことを分かっておく必要があるということです。
そしてそれは苦手な場面について傾聴してもらうことで、話しながら整理することができます。
さらに言えば、整理するというのは、自分自身と対話できるようになる、ということです。

4.大事なのは自分と対話ができること

言葉がつまる。ドキドキする。頭が真っ白になる。
これらはすべて、自分の心や体が訴えている反応です。
「このままでは自分を保てなくなるよ!」と呼びかけられているのです。
それらに耳を傾けることで解決策が見つかる場合もあります。
見つからない場合でも、「わかったよ」「いつもありがとうね」と
自分の心と体に理解や感謝を示してあげることで、落ち着きを取り戻すことが多いです。
「緊張していいよ」「危ない場面だって、教えてくれてありがとうね」という言葉がけをするなど、
自分の心や体の反応とコミュニケーションを取れるようになることで、
必要以上に緊張したり、言葉に詰まったりといった傾向が改善します。

自分で自分の話を聴くことが出来る、
自分で自分に対して共感を示すことができる。
それこそが、聞き上手になる、さらには
コミュ障を克服するための一番の解決策です。
テクニックも、もちろん大事ではありますが、
傾聴してもらう、自分自身を整える、自分を知る、
このことからスタートすることが何より自分自身の為です。

6件のコメント

  1. E.Sさん なぁーなさん かずさん イルカ男さん

    記事を読んで、みなさんのコメントを読んで、いろんな受け止め方があるんだなーと思いました😊 同じもあるし、なるほどもありました!

    私は「自分の心や体に理解と感謝」という感覚が大好きです
    自分の心や体 1番近くにいる自分の心と体 1番わかりそうなのに、1番わかりにくくて、そして、1番うまく付き合えなくて、いつも、むずかしいもんだなあ🤔と思います

    でも、そんな自分の心と体 気にかけてるよって伝えたい 何を言いたいのか知りたい 1番言いたいことにたどり着いた時、安心や勇気や成長や そんなことがやってくるように思います

    自分の体や心の声を受け止める練習は、必ずや誰かの声を受け止める力になっていくように思います

    いいなー🌼

  2. あまり深くコミュ障について考えた事は無かったですけど、たしかに自分が整ってるいるかが大事ですよね。愛を感じる内容で良かったです!

  3. 自分のこれまでの経験を考えると、確かに、得意なコミュニケーションの場と苦手なコミュニケーションの場というのはあったなと。何でこの場は苦手なんだろう?共通する話題に精通していないからかな?よしっもっと勉強しよう!。。。

    なんてのが、私のいつものダメなパターン。

    この記事を読むと、気持ちの乱れが苦手を作り出していると。

    そして、この気持ちの乱れを取り除いていくこともまた、きちんと話を聴いてもらい、同時に、話し手が話しながら整理することで可能になると。

    つまりは、聞き上手であることによって、相手のコミュ障となってしまう場での振る舞いにまで、積極的に関与し、好転化させることができそうだとなると、傾聴の場の影響力の大きさに改めて気付かされ、どこか不思議な気持ちになりました!^_^

  4. コミュ障って、こういうことを言うんですね。
    わかりやすい説明どうもありがとうございます😊
    ある特定の場において、心が乱れるって、私もよくあります。私は、好きや得意な場で、苦手な人、場面の話をする。話すと嫌な感じの形が変わったり、自分の外にでていく感じ、面白いこと気づいたりする。
    あと、心乱れる特定の場の話を、話せる人や得意な場の人と共感できたりして。もっと、仲良くなったりね。
    苦手があり、心が乱れるというのが、その人の魅力、チャーミングな感じするけど。私は、苦手がある人って、魅力的だと思うけどな😊
    でもでも、簡単にはいかないことも、いろいろある。そこでKeyは、自分の心と体を理解してあげるなんだね。
    大切なこと覚えておきたいです😊
    どうもありがとう😊

  5. 傾聴する側→『悩みがあるなら聴くよ』と
    声かけ
    傾聴される側→性格的に人に話すことが
    できない。抱えこむタイプ

    悩み事と悩みまでは
    いかなくても不安感だったとしたら
    悩みがあるならという台詞に
    とらわれてしまい
    悩みはないなぁ
    でもはなしたいなというとき
    寂しく感じます
    傾聴ズーム講座は
    皆と話せます✨

    1. E.Sさん
      たしかに「悩みある?」「なにか話して!」って言われると逆に話しづらいですよね(^_^;)
      話しやすいというか、話したくなる空気を作って欲しいですね!

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