傾聴ボランティアはメリットがいっぱい

傾聴ボランティアはメリットがいっぱい

傾聴講座で講師をしている清田です。以前、「ぜひ、介護施設に傾聴ボランティアに!」という記事で、傾聴ボランティアをするメリットをご利用者、職員、傾聴ボランティアをする人自身の3つに分けて書かせていただきました。

https://shinri.online/3774/

今回は、傾聴ボランティアをされる方自身のメリットに絞り、上の記事で書いた以外のメリットについて書かせていただきたいと思います。

私自身、介護施設で沢山の傾聴をして、様々な事に気付かせてもらいました。その傾聴体験で得たものについてシェアをさせていただきたいと思います。

1.傾聴の大切さに気付く

まず、傾聴の大切さに気付けた事が一番のメリットかもしれません。ご利用者の中には、傾聴はおろか人と会話をする機会すらもあまり無い方が以外と多くいらっしゃいます。

週に1回のデイサービスだけが、唯一人と話す場だという方もいます。

特に用がある訳では無いのに、話し相手を求めて、毎日のように施設に電話をして来られる方もいます。

デイサービスに来るようになる前は、ずっと家に一人でいて、おかしくなりそうだったという方もいます。

人と会話をする事、人とつながる事の大切さは、ご高齢になり当たり前のようにあった物が失われた事で、初めてその大切さに気付かれたように思います。

会話をする事は、空気を吸ったり、水を飲むのと同じようなものなのかもしれません。

会話というものから、傾聴というさらに深いコミュニケーションについて見ていきたいと思います。

介護施設で傾聴する場面が多かったのは、怒っている、悲しんでいる、不安がっている、といったネガティブな感情になられているときです。

認知症の方との関わりも多く、怒っている方への傾聴は特に多くありました。怒りという感情は、心理の世界では二次感情と呼ばれ、その背景には悲しみ、不安といっな一次感情があります。

じっくりと傾聴する事が出来れば、その感情に寄り添う事で、経験上100%落ち着いていただく事が出来ました。

じっくり傾聴する事が出来れば、と書いたのはそれが出来ない事がまま起こるからです。

職員の配置の関係でじっくり傾聴する時間がない、、、

そもそも、私の事を泥棒だと勘違いしている、、、(認知症の症状では良くある事です)

致し方ない場合も多くありましたが、極力じっくり傾聴する事を心掛けていました。

傾聴を行う事によるご利用者の変化を、数多く体験出来た事が、何よりの経験だと思います。

2.傾聴のスキル

聴く力というのは、おそらく理屈では無く経験により磨かれる部分が大きいと思います。

ご利用者と雰囲気をそっと合わせる事、

話に対する細やかな表情などリアクションの変化、

うなずきや相槌、おうむ返しの間や声の出力、

これらは実際の傾聴の場面において、少しずつ、微妙なチューニングの繰り返しで磨かれていきます。

自覚的に数多くの傾聴を行う事がスキルアップには欠かせません。しかし、しっかりと傾聴のスキルを身に付けてしまえば、信頼関係を作る事や、楽しく話してもらう事、普段なかなか話さないような深い話をしてもらう事など、多くのメリットがあります。

傾聴のスキルは、人間が関係する多くの場面において、とても大きな強みになるはずです。

3.自分を知る

傾聴を通して、自分を知る事が出来たのも大きなメリットだと思います。

「よくじっと話を聴いてられるね」と言われる事が時々あります。話を聴く事が好きな事、傾聴が大切だと思っている事は、その為のエネルギーになっていますが、話を聴くのが辛い時も時にあります。

特にそれを感じたのは、夜勤明けの時でした。いつもなら、傾聴が出来る場面であるにも関わらず、どうも話を聴く事が出来ない。そのような体験を重ねていく事で、自分の体調や心の状態を測るモノサシの一つになりました。

漠然とした心の疲れが、傾聴というフィルターを通す事で、可視化されるようなイメージでしょうか。

他には、傾聴をしていると心理的な抵抗を感じる事があります。

具体例をあげると、私の場合、「頑張らない事への言い訳」の話などをされると、嫌な感情が出てきます。

これは、私の中に「頑張らなければいけない」という勝手なルールが存在しているからです。まだ、私の中でも未解決な部分ですが、このように傾聴を通して自分の思考の癖に気付く事が出来るのもメリットの一つでしょう。

以上、3つをシェアさせていただきました。人と人が関係する中に、ほぼ全てのものは含まれているように思います。

人生最高の幸せも人生最悪の不幸も、嬉しい事も悲しい事も、癒される事も傷つく事も。

きっと、傾聴は自己成長をする為の格好の場となります。

ぜひ、傾聴ボランティアへ行ってみて下さい。

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