傾聴することの大切さ

傾聴することの大切さ

傾聴することの大切さを知ったのは、カウンセリングを始めて間もないころでした。あるクライアントさんが毎日のようにフラッシュバックを起こしてパニックになるということを話してくれました。私はフラッシュバックに適した技法は何かなと頭の中で探り始めました。そして、クライアントさんの話が一区切りしたところで「ではイメージを書き換えるワークを行っていきましょう」と伝え、ワークを始めました。

ラポール

「さぁ、どんな場面が思い浮かびますか?」
そんな呼びかけにも全く反応がありません。さらに、何かを呼びかけても無言が続きます。
それから、うつむいたまま何も反応してくれなくなりました。
心を閉ざされてしまった私は、ただ冷や汗が流れるままにどうしようもありませんでした。

共感

フラッシュバックで苦しんでいる、恐ろしい光景を毎日のように見ている、そんなクライアントさんは、どんな気持ちでいるでしょうか、どんな想いをもってカウンセリングを受けに来ているでしょうか。
その気持ちを聴くことなく、共感しようともせず、ただマニュアルのようにワークを進行してしまったのです。
それはイライラしますよね。

 

結局そのクライアントさんは二度と私のもとに訪れることはありませんでした。
「気持ちを分かって欲しい」「辛い状態を何とかして欲しい」そういう想いで人はカウンセラーのもとに訪れます。
その気持ちを受け止めるだけの度量、「この人になら自分を委ねて大丈夫だ」という信頼、それらは人としての在り方からくるものです。ただ心理学の知識を知っているだけの人には何も話したくありません。

傾聴を学ぶ、それは聴く態度を学ぶ、人としての在り方を学ぶということです。
気持ちを話したくなる対象としての自分自身を創り上げていくということです。

学びを深めていきましょう。

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