傾聴のトレーニングを続けるには

傾聴のトレーニングを続けるには

傾聴に限らず、こつこつとトレーニングを続ける事が苦手な人は多いと思います。傾聴のトレーニング以外でも、勉強、ランニング、ダイエットなどで挫折した人は多いでしょう。決心しては挫折し、また決心しては挫折しを繰り返していると、「私は意思が弱い」と自分自身を肯定出来なくなってしまいます。しかし、それは意思が弱いわけでは無く、ただ適切な方法を知らないだけかもしれません。ここでは傾聴を例にして書いていますが、他の事にも応用可能です。使えそうなものがありましたら、ぜひ試してみて下さい。

 

1.傾聴トレーニングを妨害するもの

自分の意思で始めたはずの傾聴トレーニングが続かないことはよくあります。続けられない理由には次のようなものがあります。

1)強い意思をもてるほどの目標がない

「傾聴できるようになりたい」という当初の思いは自分一人のもの。自分が「今日はまあいいか」と思ってしまったら前には進みません。「あの人の心を知りたい」のような明確な目標があるとトレーニングが続きやすくなります。

2)「傾聴してください」という人がない

傾聴は素晴らしいものだし、「ぜひ、傾聴してください」という人がたくさんいればたくさん実践練習をして、スキルアップできます。しかし、実際には「傾聴するとどうなるのか?」をよくわかっている人が多いわけではないので「練習のために傾聴させてもらう」という機会を作るだけでも大変です。傾聴するスキルよりも傾聴させてもらうスキルの方が高いのではないかと思うほどです。

3)失敗したくない

慣れない会話の仕方をして、相手を怒らせてしまったり、不測の事態が起きてしまったらどうしよう!と考えると今までと違うことをするには勇気がいるものです。「失敗したくない」という思いが傾聴のトレーニングを妨害することもあります。

4)タイミングが決まっていない

「やろうと思っています。いつかね」と思い続けて傾聴トレーニングを始められない人もいます。学校や仕事のように「朝8時から仕事です」と決められていればできるものでも自分自身のトレーニングとなると曖昧になりがちです。何時何分からどのような形で傾聴トレーニングをするかが決まっていること。絶対にその時間に実行することを決めるだけでも前に進みます。

5)ひとりでやろうとしている

人はひとりで頑張ることが得意ではありません。仲間と競争したり、励ましあって進めるだけでも「今日は面倒だな」「がんばれない」という思いに打ち勝つことができます。

6)具体的な方法がわからない

意外に多いのがこの理由です。この理由の問題点は「自分が具体的な方法がわからず困っている」ということに本人が気づいていないことです。子供の勉強方法もそうですが、具体的な方法を知らずにやみくもに練習をしても悪い癖がつくだけですし、やる気をなくすのがオチです。

せっかく興味を持った「傾聴」
トレーニングが3日坊主にならないためにも「目標設定」「仲間」「タイミング」「具体的なやり方」などを参加者同士で工夫して、支え合っているのがこのオンライン傾聴講座でもあります。

2.なぜ、続けられないのか?

「傾聴トレーニングがなぜ続かないのか?」
傾聴を学び始めて、学びが深まらないときにふとそんな考えが頭をよぎります。
「皆さんはなぜだと思いますか?」

1)傾聴トレーニングができないのではない

多くの人が勘違いしているのは「傾聴トレーニング」ができないのではなく、「それ以外」をやってしまっているのだということです。

つまり、

「傾聴トレーニング」 vs 「ゴロゴロ」

「傾聴トレーニング」 vs 「スマホ」

のような図式になっています。できないことを悩むのではなく、「傾聴トレーニング」よりも優先されている何か?「ゴロゴロ」「スマホ」に目を向ける必要があります。

2)シミュレーションの甘さ

学校の宿題をするときに

「10問あるから1問1分として、10分くらいかな?」

とシミュレーションしたとします。実際に1問目を解き始めたら、予備知識が足りなくて、1時間かかったとします。

「この調子じゃ10時間かかってしまうな!」
そんな時に心が折れます。「これじゃ無理だな、、、」と

傾聴を身につけるのは簡単ではありません。
なぜなら、人生を大きく変えるだけのコミュニケーションスキルを身につけるだけですから、5分くらい練習しても変わるわけがないのです。

逆にそれだけする価値があるものだと理解して、「資格の取得」をするくらいの気持ちでシミュレーションをしたら学びやすくなります。

3)人はそもそも変化を嫌う

元来、人は変化をしたくないように出来ています。人間も動物ですから、大昔に安全な領域から危険な領域に踏み出る事で、自分の身を危険に晒してきました。変化にはリスクが伴いますから、生命を維持する為に出来るだけ変化はしたくないのです。ですから、一変に急激な変化を起こそうとすると、潜在意識は変化に対して猛烈に抵抗をします。まずは本当に少しの変化からで構いません。いきなり「傾聴のトレーニングを毎日3時間するぞ!」とハードルを上げても、それを続ける事の出来る人は稀でしょう。最初は「5分だけ傾聴をしてみよう」くらいが丁度良いくらいです。それから、少しずつ少しずつ変化を加えていきましょう。そして、もし目標を達成出来なくても落ち込まず、また再開すれば良いだけの話です。出来ていない部分では無く、出来た部分に注目しましょう。

 

3.ライザップに学ぶ傾聴トレーニングの続け方

ライザップという会社をご存知でしょうか?

あの脂肪たっぷりの人が筋肉ムキムキになるようなCMをしている会社です。ライザップは最近では「英会話」「ゴルフ」のようなサービスを出し始めました。それはライザップの本質が「筋トレ」ではないからです。

1)ライザップは3日坊主対策会社

ライザップが売りにしているのは筋トレではなく、3日坊主にならないための仕組みです。だから、「英会話の勉強」のような全く別のジャンルでも3日坊主になりそうなカテゴリーなら対応できるのです。

2)3日坊主対策のポイント

  • ゴールを明確に思い描く
    ライザップのCMでもわかるようにどんなに素晴らしい自分に生まれ変わるかをイメージしやすいことがやる気を継続させるコツです。自分もあの音楽に乗って、「パーパパパパー」ってポーズを決めるんだ!とゴールを描くことが3日坊主になりにくいコツです。
  • 道がしっかり見えていること
    迷子になりながら前に進むのは辛いものです。どうやったら理想の体型になるのか?ゴールに近づけるのかを完全に理解している人がガイドをするから安心してついていけます。傾聴についても同じことが言えます。素人考えで取り組む人は努力の割に結果が出ないので報われません。
  • 伴走する仲間がいること
    目標を達成する過程で心が折れてしまいそうになることはあります。ひとりで自分だけのためにやっていてもなかなかやる気が出ないこともあります。仲間がペースを作ってくれる中で1歩1歩頑張ることが成功への秘訣です。
  • リスクを負担すること
    無料でいつでもできるような努力が身を結ぶことはあまりありません。合宿のように缶詰になったり、高額な費用を負担することで「これは結果を出さなくてはいけない」と思うことができます。自分の中で覚悟を決めるためにリスクを負うことはそのままモチベーションにつながります。

 

4.傾聴を学ぶ目的を思い描く

傾聴は人と人の間で生きていく為には、全ての人が学んだ方が良い事だと思いますが、その重要性を実感していなければ行動に移す為のエネルギーは出て来ません。あなたが傾聴を学ぶ先にはどのような目的があるのでしょうか?

ただ何となく傾聴を学んでみようという動機では、継続的にトレーニングを続ける事は難しいでしょう。仮に継続的にトレーニングが出来たとしても、多くの人にとって最も大切な「幸福」には繋がっていないかもしれません。もし目的を達成する為に傾聴が必要無いのであれば、無理に学ぶ必要はありません。目的を達成する為の望ましい行動に時間を費やすべきです。

目的と傾聴が結びついた場合は、傾聴を学んだ先にどのような未来が待っているかを思い描いてみましょう。

  • 家族が仲良く笑顔で満ち溢れている場面
  • 職場でお互いを尊重し励まし合っている場面
  • どうにも関係が修復出来ないと思っていた人と握手をして繋がっている場面

この目的を達成出来たらどのような気持ちが出て来るでしょうか? その場面をイメージし感情をじっくりと味わってみて下さい。これを1日5分でも良いので毎日行いましょう。そこで得られたポジティブな感情が、トレーニングをするエネルギーになります。

 

5.自分のタイプを知る

自分がどのような時にモチベーションが湧いてくるか知る事も大切です。モチベーションには4つのタイプがあります。まず、「快追求」「苦痛回避」の2つに分けられ、さらに「自分」と「他人」に分けられます。
快追求は、褒められる事や、給料が上がるなどの快楽を得る事にモチベーションが湧きやすく、
苦痛回避は、叱られる事や、給料が下がるなどの苦痛を回避する事にモチベーションが湧きやすく、
自分優位のタイプは、自分が褒められる事や、自分が叱られる事にモチベーションが湧きやすく、
他人優位のタイプは、他人が喜んでくれる事や、他人が苦しむ事を避ける事にモチベーションが湧きます。
例えば、「苦痛回避×自分」の人であれば、自分が嫌な事を避ける為にモチベーションが最も湧きます。
トレーニングをしないと叱られる。
トレーニングをしないとお小遣いを減らされる。
など、傾聴のトレーニングをしないと嫌な気持ちになる仕掛けをすると、行動しやすくなるかもしれません。
どのタイプか知るには、自分自信を観察する事で分かります。特に自分がとても熱心に行動出来ていた時の事を思い出し、それがどうしてだったのかを分析してみて下さい。
自分を知る事で、きっと行動しやすくなるでしょう。

 

6.オンライン傾聴講座の特徴

着実に傾聴ができる人を排出するためにオンライン傾聴講座では独自のシステムがあります。

1)オンライン傾聴練習会

定期的に日本中(最近では海外から接続してくる人も増えました)の人がオンライン会議室に集まり、傾聴の練習をしたり、ディスカッションをしています。普段は会話をする機会もないような違う地域に住んでいる人、学生、経営者、主婦などが傾聴し合うことで、学びの質を高めあっています。オンライン練習会に参加するということは

  • 傾聴させてくれる人がいる
  • 失敗することがない
  • 時間を決めて学べる
  • ひとりではないので励ましあえる
  • 自分の描くゴールを聴いてもらえる

のようなメリットがあります。現在、オンライン傾聴講座の練習会を主催してくださっているのは4名ですが、日本中で(時差があるのでできれば世界中で)自主開催できるようにしていきたいと考えています。

2)オンライン傾聴研究会

  • 「どうやって傾聴させてもらったら良いだろう?」
  • 「親子の傾聴はどうして難しいのか?」
  • 「成功事例をたくさん聞いて参考にしたい」

練習会ではなかなか実現しにくい深いディスカッションや事例交換などを目的とした研究会を不定期で開催しています。(2018年5月15日時点で 9回開催)多くの人がつまづくポイントをオンライン傾聴研究会では各分野の専門家を交えながらディスカッションをしたり、検証をしています。

 

3)オンライン傾聴講座

自宅で好きな時間に少しずつ傾聴を学べる講座が7月末にリリースされます。

インターネットにつながる環境があれば、テキスト・動画・テレビ会議アプリを使って、傾聴を学んだり、継続的に練習をすることができます。

 

4)1万人のオンライン傾聴講座

1万人の参加者がそれぞれの視点、立場、地域の特徴を生かした傾聴のノウハウや体験、スキルなどをこのサイト上で共有できるようにしていきます。「情報を発信するとその人に情報が集まる」というネットの特徴を生かして、ぜひ、傾聴の学びを深めてください。

 

 

2件のコメント

  1. 今日の傾聴💛
    サイトを読んで、気づいたこと、感じたことをコメント書いて、勉強してるけど、傾聴を意識してないなと思って、はじめて、傾聴レベル自己診断をやってみた。

    傾聴を意識して話をした人は、聴いてほしいと強い気持ちがあったので、やりやすかった。初めから、自分の話を聞いてくれる人と私のことを思ってくれていたので、「どんな気持ちかな?」と思って聞き進めていけた。そしたら、初めの困ってると言っていたこと違う、本当は、ここが苦しくて聞いてほしかったんだなというのがわかった。こういうもんなんだな。
    ・聴き手としての信頼があると、あり方が働いてくれる感じがした。
    ・気持ちはどうかな?とやるには、気持ちを感じやすい私自身の体の状態にした。
    課題としては、
    ・自己診断のシートでは、論理的思考の強化かな。共感、まとめというプロセスが感覚的によくわかってない。展開の仕方に迷いがある。話を戻してしまってると感じる時ある。効果的な進め方、質問の仕方で流れを作りたい、話して自身に気づいてもらう質問を身につけられるといいな。

    1. なぁーなさんへ
      お勉強タイム🌱
      注目したのは、気持ちを感じやすい体 私も、これ、大切だと思います 体の感じがいっぱいいっぱいだと、相手の人の入るスペースが無いと思うから
      すっきりとした空間を敢えて作ることができるようになりたいなぁと思いました🌼

こちらから「感想」や「質問」をどうぞ!