相談援助職における傾聴

相談援助職における傾聴

1.相談援助職とは?

相談援助職というと皆さんはどんなイメージを持つでしょうか。

語感の響きからすると、カウンセラーやコンサルタント、弁護士や社会保険労務士などもそれにあたるのではないかと思われるかもしれませんが、一般的には福祉における利用者への相談援助や関係機関との調整を行う職種のことを言います。ソーシャルワーカー、ケースワーカーなどと呼ばれることもありますが、分野によって仕事の範囲や法令上の名称が異なります。社会福祉士、社会福祉主事、精神保健福祉士などがあります。

介護職は現場で利用者の生活を支える仕事に対して、相談援助職は陰ながら支援していく仕事と言えます。介護の仕事が現場で高齢者の生活を支援する役割であるなら、相談援助の仕事は、支援の必要な人をサービスと結びつけたり、家族の要望に答えたりすることが役割になります。

相談援助職の仕事の内容は多岐に渡ります。施設にいる相談員では、家族との連絡調整、入居者審査、新人職員の募集など。ケアマネージャーでは一人一人の利用者ごとのケアプラン作成が主な仕事になり、実際にプランを作成するため、その人の生活を見ている必要性があります。

2.相談援助業務における傾聴

相談援助業務は介護の不安、医療費が払えない悩みといった、具体的で「目に見える」不安や悩みを解決する情報を提供する、あるいは解決できる機関、人物につなげていくのが仕事です。

いわば、相談援助業務は生活上の困難の解決のアドバイザーと言えるでしょう。

解決を目指すのが業務であるため、アドバイスや解決策は必須になります。そこが「アドバイスをしない」傾聴との大きな違いになります。ですので相談援助は「解決へと導きながら傾聴する」というスタイルになります。

注意点としては、解決策へと気持ちがはやるあまり相手の感情を置き去りな対応になってしまうこと、それから解決策が被相談者側の意に沿わない場合に被相談者への反発として感情の刃が被援助者に向いてしまいそうになること、業務の正当性と相手の感情の狭間に立たされることの多さから援助者自身が潰れてしまうこと、などです。理想としては被相談者の話に傾聴し共感しつつ解決策の提示となりますが、多忙な業務のなかで毎回その姿勢を取り続けることは困難かと思います。

まずは少しずつで良いので業務のなかで傾聴のスキルを活かすと同時に自身のメンタルケアを日常的に行うことを習慣化し健全な状態を保ちつつ、被相談者の「存在」に寄り添える援助者となっていくことを目指していただけると嬉しいです。

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