見守りと傾聴の共通点

見守りと傾聴の共通点

保育や介護看護に携わった方にとっては「見守り」という言葉は馴染み深いと思いますが、一般的にはそれ程馴染みのある言葉では無いでしょう。
言葉の意味で言うと、「特に子供や高齢者に対して、安全な状態にあるかどうかについて注意を払い、気をつけて見ること」というようになりますが、これだけでは大切な心の在り方についての説明が不十分なように感じます。
ここでは、見守りと傾聴に共通する、心の在り方について見ていきたいと思います。

1.見守りか監視か

見守りを行うにあたり、「見守り」ではなく「監視」になってしまってはいないかという事は考えておく必要があるでしょう。見守りの目的は安全の確保ですが、そこへばかり意識が向かうとプライバシーを害し、自由を奪う事にも繋がりかねません。安全を確保した上で、プライバシーにも配慮する事が理想ですが、現実的にはなかなか難しい事です。「監視されている」と思われてしまえば、それは監視になるでしょうし、「見守ってもらえている」と思ってもらえれば、それは見守りになるでしょう。受け手がどう思うかが鍵になります。それでは、「見守ってもらえている」と感じてもらうにはどうすれば良いのでしょう?

2.信頼関係

監視では無く見守りだと思ってもらうには、傾聴と同じく信頼関係(ラポール)が築けている事が重要です。全く同じ行動や発言でも、誰が行うかによってその感じ方は全く違ってきます。日頃から信頼関係を築いておく事で、受け取り方は変わってくるでしょう。

3.受容と共感

傾聴で最も大事な受容と共感は、見守りにおいても大事です。高齢者施設にいらっしゃるご利用者を例にすると、
「あ、歩くと転ぶのに、車椅子から立って歩こうとして!」と思って見るのと、
「車椅子から立とうとされているけど、どこかへ行きたいのかな?」と気持ちを理解しようとして見るのとでは、その後の声掛けや行動はもちろん、その眼差しも違うものになるでしょう。もし、自分がご利用者の立場であれば、どっちの職員と一緒にいたいでしょうか?

見守りも傾聴も、相手を大切に思い、信頼し、慈しむという気持ちは同じだと思います。それでも、受け手の気持ちは分かり得ませんが、見守る側の心がきっと届くと良いですよね。

こちらから「感想」や「質問」をどうぞ!