傾聴の使い方

傾聴を使える場面はたくさんあります。

職場の部下、同僚、取引先から家族、友達、仲間。いろんな場面で有効ですが、近しい関係ほど難しいという傾向があります。

理由は傾聴はある意味非日常会話だからです。相手に9割話してもらいこちらが1割。

そして相手の気持ちを聴いてゆく。これが本来の傾聴ですが、カウンセリングや相談援助の関係ならまだしも、日常で相手が悩んでいて話を聞いて欲しい状態でなければ、なかなか本来の傾聴とはいかないものです。

私達が日常で使うのは傾聴の一部が大半です。だからといってそれがいけないのではなく、むしろそれが自然でありそれで良いのです。ここでは適度に日常で活かす傾聴を取り上げたいと思います。

1.日常で活かす傾聴

関係性が強ければ強いほど上手くいかないという話をしました。それはなぜか。理由は「我」が出るからです。自分はこう思う。自分はそうは思わない。聞いている話の中に関係が強ければ強い「自分」が出てくるからです。自分の価値観、世界観。客観よりも主観が入りやすくなってしまいます。

最初のうちは傾聴のスキルの11つを意識して使ってみるところから始めていく。うなづきならうなづきだけを意識してみる。上手くできたかできなかったかを振り返り、できなかったらどうすれば良かったかを振り返る。この積み重ねが大きな力となります。

スキルの一つ一つの実践と確認が自信となり力にかわります。日常のなかで「傾聴の練習に付き合って」と言って練習する時間はなかなか取れないと思うので、何気ない日常会話のなかでスキルアップを意識して取り組むのが良いと思いますが、こちらの狙っているスキルアップのために相手は話してくれているわけではないし、スキルアップを意識しすぎると会話がぎこちなくなります。ですが「敢えてやってみる」というところがポイントです。

そこから意外な発見や気づきが得られると思います。日常会話の全てでやってしまうと関係性がおかしくなるので、お互いの関係性とのバランスをとりながらスキルアップを図って下さい。そして行き当たりばったりに取り組むのではなく、できればスケジュール帳や日記などに目標と振り返りを記入することをおすすめします。

2.スキルから在り方へ

スキルに自信ができてきたら在り方へと移っていきましょう。あなたがどんな存在でいたいか。在りたいか。初めは上手くいかなかったり、違和感を感じ続けてもやり続けて下さい。演じ続けて下さい。もちろんやり続けていく上での修正は重要です。目指す姿を追求していくその姿勢が重要です。

これは傾聴のみならず人としての「自分磨き」でもあります。自分が理想とする聴き方。在り方。それはどんな人でしょう。マザーテレサなのか、カールロジャーズなのか、お釈迦様やイエスキリストだという方もいるでしょう。そのなりたいイメージを心の隅に置きつつ、傾聴をしていきましょう。

あなたがいつか、そんな在り方になれますように。

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