思いを言葉にする事の先にあるもの

思いを言葉にする事の先にあるもの

私の好きな言葉に、「幸せの多くは人間関係の中にある」というものがあります。そして、人間関係の中でも話をする事は、とても大きな要素と言えるでしょう。話をする事は、思いを言葉にする事です。最も安全で安心して純粋な言葉を話せる場こそ傾聴の場です。傾聴には、幸せにつながる要素が多く含まれています。それでは、思いを言葉にする事、その先にあるものは何でしょうか?

1.気付き

傾聴でよく言われる効果として、言葉にする事で自分の思いを客観視出来るというものがあります。思っているだけでは、人はなかなか理解出来てはいません。言葉にして初めて、「私はこんな風に思っていたんだ」と気付く事が多くあります。自分の思いに気付く事、人の思いに気付く事、自分が幸せだと気付く事、などなど、気付く事で見えている世界がガラッと変わる事があります。気付いた事の先にも大きな幸せがありますが、気付く事自体にも大きな幸せがあるでしょう。

2.受け容れる

自分の思いを言葉にする事は、自分の思いを受け容れるという事です。人は否定する事で、よりその呪縛に囚われてしまいます。
悲しいなら悲しいと、怖いなら怖いと、寂しいなら寂しいと、気持ちを受け容れる事でその気持ちは変容していきます。人には生まれながらにして、体にも心にも治る能力が備わっています。受け容れる事が変化の第一歩です。

3.つながり

人の進化の過程を見ても分かりますが、人は助け合わなければ生きていけません。昨今、日本全体でメンタル不全が問題になっていますが、その原因の一つに人と人とのつながりが希薄になった事があげられるでしょう。助け合わなければ生きていけない環境だった昔と比べ、今の日本は生命を維持するという表面的な部分だけを言えば、生きていく事は出来る環境になりました。しかし、その弊害として人と人のつながりが薄れ、幸福を日常的に感じづらくなったとも言えるでしょう。
人が最も幸福を感じるのは、何かとのつながりを感じた時だと思います。それは、人間関係だけに限った事ではありませんが、親子、夫婦、恋人、親友などは、その代表例と言えるでしょう。日常生活のささいな場面でも、人とのつながりを感じた経験は皆さんもきっとあると思います。
買い物をした時の店員さんの笑顔・・・
車を運転している時に他の車が道を譲ってくれた・・・
自分の作った料理を食べた人が喜んでくれた・・・

このようなちょっとした幸せを感じる場面でも、そこには他者とのつながりを感じています。
話が大分脱線しましたが、このつながっている感覚、思いをともにしている感覚、分かり合えている感覚が傾聴では感じる事が出来ます。カウンセラーとクライアント、話し手と聞き手という役割を超越して、純粋に人と人とが今出会い、つながっているという事が傾聴の理想だと思います。

13件のコメント

  1. 高校生で自分の気持ちや表現したいことを言葉に表せない子がいます。しかし、その子の身振り手振りや顔の表情を見ていれば、その子の気持ちが何となく分かることがあります。こちらがじっと待っていると、状況の説明をしてくれたり、こんな感じとジェスチャーで表してくれたりします。その過程が、きっとその子にとってかけがえのないものになっているのかなと思いました。

  2. 濁りのない心だからこそ、言葉がそうなるのだと思うのです そんな心を誰かに伝えるために、人間は言葉を覚えていくのかなぁ コメントありがとうございます

    1. 心を伝えるために言葉を覚えていくというのは素敵ですね!

    2. 子どもたちを見ていると、そう思います 伝えたい気持ち、伝わる喜び シンプルなことなんたろうな

  3. 自分の気持ちにぴったりな言葉って、実はなかなか見つかりませんよね あっちに行って、こっちに行って、とても遠回りをして、やっと見つけたような気もするし、それでも、ちょっとちがうような…私は、いつもそんな感じです でも、ぴったりな言葉が見つかった時、心がとっても喜んでくれてるなぁと思います
    でも、このぴったり言葉、一人で見つけるのは結構難しくて、そんなとき、うん、うん、と側にいてくれる人の存在の大きさを感じます 知識とか、テクニックとか、そんな余計なものではなく、私に関心をもってきいてもらえたら、必ずぴったり言葉にたどり着くように思います
    そんな穏やかな傾聴もいいなぁと思って、記事を読ませていただきました

    1. 気持ちに名前をつけられたとき。その言葉を生み出そうとしている自分の部分とその気持ちそのものが繋がって、線が繋がったような感じになります。そよさんがおっしゃるとおりで、人は誰かがいてくれないと自分の気持ちに向き合うことすら難しいんだとよく感じます。「私に関心を持って聞いてもらえたら」これが気負わない傾聴の意味かもしれませんね。深い気持ちを汲み取るのも良いですが、「関心を持って聞く」。。「関心を持つ」だけでもすごいことかなと思います。記事やコメントを通して、人が共鳴していく。傾聴っぽいやりとりですね。

    2. コメントして頂きありがとうございます。
      コメントからそよさんの人柄が感じられて、心が温まる思いがしました。
      今の世の中、上部のテクニックに偏りがちな部分が強いと思いますので、心からの気持ちを大切にしたいですよね。

    3. 事務局さん、清田さん、コメントありがとうございます 今日、私は、言葉が心に刺さる体験をしましたよ いい意味で! ある人が、ある人に伝えた 私を笑わせてくれてありがとう という言葉でした 普通の言葉なんだけど、とにかく正直で濁りのない言葉だったんです 人とのかかわりは、言葉だけでないと思います でも、正直な言葉は綺麗な言葉以上の力があるのだと思いました 言葉の先に、人とかかわるあたたかさ、幸せを感じる瞬間があるのだと思いました お伝えしたかったのでコメントさせていただきました!

    4. 正直で濁りのない言葉。
      素晴らしい感性ですね!言いたかったのはそれだ!という感じ。作為や見栄、自己防衛などが見え隠れすることがが多い中で正直な濁りのない言葉を聞くとそれだけで心が洗われますよね!

    5. そよさん、素敵なお話をシェアして頂きありがとうございます!
      「正直な言葉は綺麗な言葉以上の力がある」名言てますね!
      引用させてもらっても良いですか?

    6. 清田さん、ありがとうございます! 引用、嬉しい! 清田さんの記事が、こうして繋がりを作り、まさに 言葉の先にあるもの ですね😊

    7. そよさん、ありがとうございます☺
      何かの際にお話させて頂きたいと思いますね。上手くまとめてまで頂いて。
      また、ぜひコメントお願いします!

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