ホスピスにおける傾聴

ホスピスにおける傾聴

ホスピスの現場には死の恐怖と戦う人、死を受け入れられない人、死を受け入れて憂鬱になる人などがいます。傾聴はその人たちの思いを聴き、心を癒すために非常に重要です。

1.ホスピスとは

1960年代のイギリスでがんなどの末期患者向けの医療施設として作られたホスピスが広まったものです。今では緩和ケア、ターミナルケア、サポーティブケアなど定義が近い少し違ったポジションのアプローチの一部と言えます。細かい定義は病院や団体によってかなり誤差がありますが、人生の末期を迎えた人がより穏やかに死に向かうことができるように援助するプログラムの総称と言えます。

そして、具体的な関わり方の中で傾聴は非常に重要な位置を占めます。

 

2.死に向かう心に寄り添う

死を宣告された人は最初にその話を否定します。その事実が受け入れられないのです。そして、次第にそれが「なぜ自分がそういう目にあうんだ」という怒りに変わります。どうしても死を受け入れられないから取引をして、なんとかそれを避けようとしたりもします。

それらを過ぎると憂鬱感に襲われるようになります。死ぬのが怖い。そんな気持ちに取り憑かれてしまいます。傾聴を適度に行い、その気持ちの変化を助けていくと次第に死を受け入れられるようになります。「受容」という段階です。死を受容することができると穏やかに死に向かうことができますが、それでも心が揺らぎます。その微妙で捉えにくい心の揺れを理解して、受け止めてもらうことはとても大きな支えになります。

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