簡単な傾聴の方法


簡単な傾聴の方法

傾聴をこれからやろうと思うけれどどうやったら良いだろう?そんな人のために基本的な方法をまとめました。傾聴は「上手な傾聴はこうだ!」という感覚を身につければ細かいことを気にしなくてもできますが、これは対面じゃないと難しいので、ここでは自分でできる方法をご紹介します。

傾聴の方法を調べて、サイトを検索すると「受容」「共感」「自己一致」「うなづき」のような言葉が出てくるかもしれません。しかし、どれも実行するのは難しい抽象的な概念です。日常生活で傾聴をするために簡単な言葉、簡単な方法で傾聴のやり方を時系列にご紹介します。

1.タイミング

傾聴に慣れていない人にとっては「話を引き出す」「感情を聞き出す」というのは難しいことです。それよりも簡単なのがタイミングです。カウンセリングのように予約を取っている人はプロですから高度な技を使えば良いですが、プロじゃないけれど日常生活に活かしたい人は予約ではなく、日常生活の中にチャンスがあります。何月何日と決めて傾聴をするわけではないなら、タイミングを計ることができます。

1)基準を設ける

傾聴したい部下や子どもの言動、歩き方、起きる時間、食事を食べる量などいくつかをよく観察して基準を設けてください。「普段から早起きで・・」「声の大きさはこれくらい」「食事を多めに食べる」こういう基準値を設けることで基準からずれた時に気づきやすくなります。

2)ずれた時がチャンス

基準からずれるには大きく2種類あります。上にずれるか下にずれるかです。下にずれた時には何かの思いを抱えている可能性があります。(良かったら話しを聞くよ)という表情、短い言葉で促すと話しをしてくれるかもしれません。場合によっては「今日少し、元気ないね」と気づきましたよというサインを送るのも良いかもしれません。逆に上にずれた場合にはその調子が良い気分に関連する話題を聞きます。楽しくその話をしてくれるでしょう。そして、(良かったら話を聞くよ)という空気を作ると本人のタイミングで抱えている気持ちを教えてくれることがあります。

3)タイミングを待つ

大事なのはこじ開けずにタイミングを計ることです。本人の頭の中に「話したいこと」が溢れるような状態になってから傾聴をすればそれほど難しくありません。これが簡単に傾聴をする方法の最初のステップです。

 

2.森羅万象のように聴く方法

傾聴の源流は教会の懺悔です。誰かが「ああ、そうだね!わかりますよ!」と都度、答えるわけではありません。それは大きな木や海に抱かれているような気持ちになりながら心を癒す方法にも共通するとこがあります。お墓の前でご先祖様に手をあわせる。これも返事が返ってくるわけではありませんが、現状を報告したり、気持ちを訴えたりしますね。

相手がさんまさんだと思ったら話をする方も「きっと質問してくれるだろう」「流れはさんまさんにまかせよう」のように考えてしまいがちです。でも、相手がお墓だったら、自分で話を考え、気持ちを表現して、自分でその気持ちをそっと納めて、お墓の前から去ります。傾聴をする時には海やお墓になったつもりで聴くとうまくいきます。特に初心者の場合には余計な発言をして、傾聴を台無しにしてしまう確率が高いですから、その心がけが大事です。

早々に「わかったよ」と理解をしようとせずにしばらくわからない顔をして、真剣に話を聞いていてください。わからない顔をしている間は話し手が工夫して、表現方法を変えたりして伝えてくれようとします。その自分で話を組み立てて、表現方法を選ぶことが大事なのです。

 

3.道具を使う方法

目の前にあるコップやペンなどを使って、話された内容をテーブルの上に再現していくと話が伝わりやすくなります。もちろん、この作業に集中しすぎるのは本末転倒ですので、「自分」と「相手」とか「現在」と「過去」といった話の中で出てくるいくつかの立場をコップなどを触りながら示唆します。

「こうやって話しかけたら(自分のコップをいじる)近づいてきて(相手のコップを近づける)怒られたんだね!」

示すだけで話し手は
(自分のコップを指差して)「僕がこう言ったら・・・」
と答えるかもしれません。多くの人は悩み始めると混乱して、主語や目的語を省略します。「誰が?」「誰に?」がわかりにくくなることが多いので、この人形劇のような仕草をつけることでどちらのコップを触るかが主語や目的語の代わりになります。
その他にクレヨンを使うのもオススメです。クレヨンの色が中朝的な概念の表現力をアップしてくれるだけでなく、あのクレヨンのこすれる感覚が五感を刺激して、発想が出やすくなります。楽しい気分になってもらうこともできるかもしれません。

まとめ

簡単な傾聴方法をまとめてみましたがいかがだったでしょうか?
もう少し余裕がある方は基本的な流れや技術を以下に掲載しておきましたので参考にしてください。

告知)場に慣れてきたらオンライン練習会

初心者からベテランまでが参加しています。その日の状況によって、組み合わせを決め、傾聴練習をします。上手な人と組めば、一気にレベルアップしますし、慣れない人の話を聴くことも実践的な練習になります。

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3件のコメント

  1. 高校の部活を手伝う民間人です。何時のころからか、競技の前にあれやこれやとトラブルが増えてきて、聞く時間が増えました。一度で話が済めばいいけど、そうは簡単に本音を引き出せる訳でもないので、結構な時間がかかります。二言(文字にして30字もない)の事実を聞き出すのに数時間ってこともありました。正直疲れていました。 そんな時他校のお知り合いの先生とボヤキになり「この頃競技の前にあれこれ聞くことの量が増えて練習不足になる。君もそんな様子か話してると私(先生)と一緒で聞くことがふえたのか?」と聞かれはいと答えたら「研修で傾聴受けたけど君が教科書みたいなしゃべりになってるから驚いた」と笑いがあり 傾聴って学ぶ必要があるなぁと実感して、書籍を最初探し始めたのですが、先に下手に実践でみてしまってるのか、初心者じみたのはそれじゃないとなり多少高度なのをと探したら、今度は高等すぎてついていけなく諦めてました。オンラインは手元で読みたいと考えがあったので、最初は考えてなかったのですが、偶然こちらにたどり着けたので手頃かなぁと軽く読ませていただいて丁度いいと感じたのでまた来ます。

    1. おおー!出会って頂いてありがとうございます。私も捲土重来さんと関わる機会が多い職業です。なかなか高校生の本音を聞きだすのは骨が折れますね。高校生の人数が多いと、部活の時間も確保したいし、なかなか話す機会を作りだすのは至難の業ですよね。このオンライン傾聴が捲土重来さんのお役に立てたらとても嬉しいです。また、感じたことがあればコメントしていただけると泣いて喜びます。

    2. うちの子も高校生ですが、親でない大人の方が、本音を言うまで話を聞いてくれるなんて、高校生にとっても、その親にとっても、本当にありがたいことです。きっととても良い雰囲気を持った方なんですね。高校生はなかなか本音を言わなかったりしますが、私も高校生の息子の傾聴、根気よくがんばります。

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