なぜ、クライアント中心療法(来談者中心療法)=傾聴は普及したの?

なぜ、クライアント中心療法(来談者中心療法)=傾聴は普及したの?

諸説ありますが、一般的に傾聴はカール・ロジャースが提唱した「クライアント中心療法」の事を指している事が多いようです。クライアント中心療法は20世紀中頃に確立され、最初はカウンセリングの一つの流派に過ぎませんでしたが、今ではカウンセリングを行う上で基礎、土台のような存在になっています。また、傾聴はカウンセリングという枠組みを超えて、医療、教育、介護、営業など多くの分野で必要とされています。なぜ、傾聴はこれほどまでに普及したのでしょうか?

1.分かりやすさ

クライアント中心療法は、人間には適切な環境下に置かれれば、自らより良い方向へ成長していこうとするという、自己実現傾向という物が備わっているという信念に基づいています。その適切な環境は、「無条件の肯定的関心」「共感的理解」「自己一致」によってもたらされます。一つ一つの解釈や実践は、難しく奥が深いものではありますが、詳しい知識が無くても行う事はそれ程難しくはありません。専門的な知識があまり無くても実践出来る分かりやすさが、普及した一つの要因と言えるでしょう。

2.幅広さ

上にもあげた、「無条件の肯定的関心」「共感的理解」「自己一致」はカール・ロジャースが提示した、パーソナリティ変化の必要にして十分な6つの条件のうちの3つに該当します。(カウンセラー側の条件は主にこの3つの為、その他の説明は割愛します)これらが達成されれば人は自然と変化をしますので、特定の条件でしか使用出来ない心理療法とは違い、幅広く応用する事が出来ます。

3.温かさ

クライアント中心療法には、その根底に人間を信頼するという温かさがあるように思います。縦の関係である指示的療法と違い、横の関係である非指示的療法は、一人一人の人間を対等に捉え、競争するのではなく協力するという人間としての望ましい関係性を表現しているようにも感じられます。そこから感じられる温かさに人は魅力を感じるかもしれません。

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