羽生結弦選手から学ぶ「聴く」ということ


羽生結弦選手から学ぶ「聴く」ということ

傾聴は「聴く」ことや「質問」に焦点が当たりがちですが、傾聴力を高めることは、話すチカラにも繋がります。
羽生選手が金メダルを取った翌日に記者会見で受け答えをしているのを見ていて感じたのは、話すことが上手い以上に彼は聴くことが上手なのだなと思いました。

1.気持ちを話せる状態ではない中で

まず、記者会見は羽生選手にとって可哀想なシチュエーションでした。カメラのフラッシュが瞬く中で席に座らせられ、いきなり「今の気持ちをお聞かせください」と棒読みの感情のこもっていないトーンで質問されました。
気持ちを話せるわけないでしょう!!
ただ、それでもまず、彼の心の根っこにある「ありがとうございます」を伝えた(ここが本当に素晴らしいと思います)後にじっと感情が沸くのを待って話し始めました。はにかんだ様子から少しだけ感情が出てきたように見えます。
つまり、記者から聞かれたことに対して自分なりに反芻して、感情と言葉が一致(自己一致)してから語り始めています。
これは、話し手の質問をしっかりと受容すること、話し手に向き合おうとすること、そうした傾聴の態度に通ずるところがあります。

2.「一周まわってきて」というセリフ

気持ちを聴かれて単純に「嬉しいです」「達成感があります」と答えるのは簡単です。ですが羽生選手は記者からの質問が自分の感情や価値観に触れるレベルにまで落とし込んで、それから言葉にしています。
すぐに言葉にならない場合でも「うーん、そうですね、、、」とじっくり反芻し「うん、一応いま考えましたけど、一周まわってきてやっぱりスケートの事(をやりたいということ)だったので」と受け答えしました。
ここでも感情と言葉に自己一致が起きるまで想いを巡らせ、そうすることによって正直な気持ちを答えることができました。最後には少しはにかむ様子も見られます。

 

3.聴いた言葉を自己一致が起きる感情に落とし込む

記者会見という金メダルを取った瞬間からかけ離れた状況で、さらに感情のこもらない質問をされたとしても、気持ちを素直に話すことが出来るのは、じっくり聴こうという態度を持っていたからです。
言葉を自分の中で感情と自己一致が起きるまで落とし込むことで、軽くはぐらかすことなく、自分の本当の感情を話そうと努めていました
そんな羽生選手の人としての在り方から、金メダルを取るためには技術だけでなく、人としても成長していくことが求められるのだなと感じました。
傾聴は、技術よりもまずは人としての在り方が重要です。金メダリストの在り方から学べること、自分に取り入れられることはまだまだありそうです。

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