たくさんのカウンセリング方法を学ぶ前に

たくさんのカウンセリング方法を学ぶ前に

カウンセリングの方法には色々なものがあります。ブームのようにいろいろな考え方が生まれ、消費されています。

 

1.消費されるカウンセリング方法

最近では技術、スキル、パフォーマンスなどがどんどん消費されていきます。カウンセリング方法もそうです。アドラー心理学が数年前に流行りました。嫌われる勇気。という言葉が当時、本の名前とともに流行しました。アドラー心理学は昔からありますが、本が売れ、ブームになりました。最近はペップトークでしょうか?

カウンセリング方法の源流とも言えるクライアント中心療法や催眠療法もどれひとつとっても素晴らしいものです。使い方を間違えなければ、素晴らしいカウンセリングをすることができます。

一方でカウンセリング方法をただ消費している人はクライアント中心療法を学び、催眠療法を学び、アドラー心理学を学び、ペップトークを学びます。三年後も違う方法を学んでいることでしょう。大事なのはブームで流されていくのではなく、ひとつを極めることです。大事なのはカウンセリング方法ではなく、その人のあり方だからです。

 

2.誰のためのカウンセリング

カウンセリングを悩んでいる人のために使えている人は多くはありません。ほとんどのカウンセラーは自分のためにカウンセリングをしています。自分がやってみたいカウンセリング方法を相手を考えずにあてがっている人もいます。

傾聴。できているでしょうか?

傾聴だけでもかなり深いカウンセリングをすることができます。その方が何で悩んでいて、どんな性格で、どんな気持ちに悩んでいるのか?それを深く知るだけでもカウンセリングの中身が変わります。完全にクライアントを中心にする事でカウンセラーが中心ではなくなります。しかし、実際には用意されたワークを当てはめるだけだったり、見当違いなアプローチをされてしまうことも少なくありません。

 

3.カウンセリングの前提

カウンセリングの方法を増やす前に大事なのはカウンセラーのあり方です。カウンセラーが不安定ならばそれがクライアントに投影されますし、カウンセラーがお手本のような存在ではないとカウンセリングが表面的なものになってしまいます。

アドラー心理学の本質を理解するのは容易ではありませんし、ペップトークの言葉だけ真似ても効果は出ません。

カウンセラーらしいふるまい、あり方ができて入ればその人と関わるだけで人は元気になります。その人を見ているだけで、ヒントを得ます。カウンセリングが生活や人生とつながっているからです。

 

4.おすすめのカウンセリング方法の学び方

1)基本は傾聴

全てのカウンセリングのベースには傾聴があります。相手の人がどうなっているのかを理解することは、カウンセリングの基本です。

しかし、やればやるほど傾聴の奥深さに気づき、やればやるほど傾聴と人生がリンクしてきます。そうすると、人を慈しむ心、を本気で考えるようになります。傾聴やカウンセリングをするときにクライアントさんを下に見ていないでしょうか?助けてあげる。きいてあげる。なんだかそんなニュアンスがあります。

クライアントさんを慈しんでいたらどうでしょうか?

 

香を聞くと言いますが、そんな気持ちでクライアントさんの心の声を聞き、そこはかとなく感じられるクライアントさんの存在に触れる。存在に触れて響き合う自分の心。曖昧でつかみどころがないその感覚を慈しむ気持ちで包み込む。

その境地はどの心理療法にもあります。

 

2)反対側から学びを深める

傾聴は理解をして、クライアントさんとつながり、共鳴をする流れ。逆にコンテントフリーモデルと呼ばれる方法論もあります。

コンテントとは話の中身。

話の中身に関係がないカウンセリング方法です。傾聴が完全にマスターできている人がそれをベースにコンテントフリーモデルのカウンセリングをすると効果が出ます。

NLP(神経言語プログラミング)をはじめとするプロセスを大事にするカウンセリングがそれに当たります。

アドラー心理学やペップトークなどは話の中身に関係があるので傾聴やそれに基づく信頼関係が大事なります。

 

5.自分自身の未来を考える

カウンセリング方法はひとつ学べば十分です。まずはその深さが大事です。カウンセリングの方法が良いからカウンセリングが成功するのではないからです。

カウンセリングする人自身が社会のどの部分の役割として、どんな人のカウンセリングをするのか?そのイメージに基づいて自分自身を作ることが大事です。そのイメージの中のクライアントさんや上司に今の自分が採用面接をされたら100点満点でしょうか?

その足りない部分がカウンセリング方法とは別に必要なあり方の部分かもしれません。

手前味噌ですが、傾聴を学び、100人の傾聴を実際にやってみる。やり方は傾聴を覚えるのではなく、自分がなりたいカウンセラー像と出会うためにさせていただく。それがいちばんの近道のように思います。

 

 

 

 

 

 

 

3件のコメント

  1. ペップトークって何だろう?( ゜o゜)と調べてみて、なるほど~と勉強させていただきました。ありがとうございます(*ov.v)o

    確かに、どんな方法論も理論も誰かが創ったモノであり、その論点すら本当は人それぞれです。

    しかし、流行や【こうあるべき】という押し付け(言い方は悪いですが…)には、そういった配慮は為されていないように思います。誰かにとって劇的に効く方法も、別の人には死にたくなるほど逆効果かもしれないのに、【良い】といわれるモノには、まるで揺るがぬ価値が有るように信者が集まります。これも私の勝手な印象でしかないのですが(-ω-;)

    流行り廃りは仕方ないことであっても、そこに隠れている本質は、案外同じことを指しているのかなぁ、とも思います。般若心経の現代版なども、その一例かもしれません(^-^)

    どんなモノに出会っても、そこから得るモノは、善くも悪くも(好きも嫌いも)自分自身の目線からしか捉えることが出来ません。流行に流されることも悪いことではなく、自分が何を大切にしたいのかを逆に浮き彫りにするところも有るのかもしれないと思います。

    ここまで書いてみて、気付きました。
    傾聴が上から見下ろす感じになってしまうのは、自分自身が完成品だという発想から来るモノなのかもしれません。
    貪欲に自分自身の在り方を問う気持ちを忘れないようにしたいなぁ、と思います。

    ありがとうございます(o^O^o)

  2. 私は、アドラーも、ペップトークもこの単語聞いたことあるな・・・という程度。
    どんなこと言ってるのかよくわからない。
    シンプルで、実生活で使え、効果を感じることが、感覚的に身に付けば生活にも、仕事にも十分だと思っている。
    私は、実生活で、効果を感じないとすぐ忘れてしまうから。
    このサイトで「初めて知った、いいね、これ好き(o^―^o)ニコ」と思うことを勉強できればいい。
    ちなみに私が好きなので、自尊感情、猫の心と理屈、どんな気持ち?、傾聴レベル自己診断かな。。。。
    あと、自己一致とあり方・・・・この辺がわかって、周囲の見え方変わるし、その相手の気持ち・世界・個性を感じて楽しい。
    人や物事と「ちゃんと向き合う」というのが、大切だなって最近思う。
    私は、臆病なので、ちゃんと向き合えてないと思うことがある。
    でも、それができる人を見ていて素敵だと思う。
    それができるともっと面白いと思う✌(‘ω’✌ )三✌(‘ω’)✌三( ✌’ω’)✌

  3. 「大事なのはカウンセリング方法ではなく、その人のあり方だからです。」
    ついつい、どういったやり方でとか、方法に目がいきがちですが、「あり方」ですよね。。。
    でも、逆に言えば、あり方が整ってきさえすれば、細かな手法にとらわれることなく、いつも自然体でいられると。

    「香を聞くと言いますが、そんな気持ちでクライアントさんの心の声を聞き」
    なんとも、分かりやすい!繊細な感覚を香を聞くという例えで上手に語っていただいているなと。

    「そこはかとなく感じられるクライアントさんの存在」
    「存在に触れて響き合う自分の心」
    「曖昧でつかみどころがないその感覚を慈しむ気持ちで包み込む」
    どれも素敵な表現で、感覚的に掴むことができました。

    「傾聴を学び、100人の傾聴を実際にやってみる。それがいちばんの近道のように思います。」
    「傾聴を覚えるのではなく、自分がなりたいカウンセラー像と出会うためにさせていただく。」
    これも分かりやすいですね。
    手法を頭で学んだり・会得するのではなく、何人もの方の想いを掬い取っていく一期一会の真剣勝負の中で、自然と体得することなのかなと!^_^

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