傾聴講座 町田 第2期1日目

傾聴講座の第2期を町田にある精華学園高等学校町田校にて開催しました。

傾聴講座@町田 第2期

今回の傾聴講座には11人の人が参加してくださいました。興味深いのは「営業」「教師」「福祉士」「オペレーター」「カウンセラー」などコミュニケーション能力が高いと思われる職種の方が多かったことです。コミュニケーション能力が高い人ほど「聴くこと」がいかに重要かがわかっているという印象を受けました。

1.傾聴の全体像

傾聴を学習していると必ずつまづくのがスキルの積み重ねだけではできるようにならないのではないかということです。「自己一致」ってそんなに簡単にできないし、「共感」も意外に難しい。「受容」しようと思っていてもついつい自分の考えを上書きしてしまう。

そんな人たちが共通して、行き詰まるのが

  • 自分自身が不安定でそれが傾聴に影響してしまう。
  • 信頼関係(ラポール)の構築方法が曖昧でなんとなく傾聴を始めてしまっている。あるいは傾聴に必要な信頼関係を構築できない。
  • 論理的に傾聴自体を組み立てることができず、何をして良いかわからなくなってしまう。
  • 相手の描いている脳内の世界を理解することができない。
  • 共感がわざとらしくなってしまう。

この5つのポイントです。実はそれができていないのにテクニックを乗せてもできるようにはなりません。もともと営業をしていたり、教師や人事担当者などをしていて、人と接することに慣れている人はテクニックを理解すれば対処できますが、そのベースがない人には難しいものです。今回の傾聴講座でもその部分から講義が始まりました。

 

2.変性意識を使った傾聴体験

1回目の傾聴講座でも同じ内容を扱いましたが、今回の講義の方がより深く、変性意識を体験する人がいたようでした。特に第1期と第2期を連続で受講している人は傾聴するときの自分のモードを切り替えるのが非常に上手くなっていました。(詳細は体験談をお読みください)

傾聴自体は催眠ではありませんが、変性意識状態が傾聴に影響を及ぼしていることは知っておく必要があります。話し手が傾聴している「イマココ」から離れて、想像の世界に入り、その世界観から何かを語り始める。次第にその世界の臨場感が増していき、感情がこもるようになる、、、その瞬間に話し手が変性意識状態に入ります。それが傾聴の本質です。この時点で左脳的な理屈を語っているようでは傾聴はそれ以上深まりません。それを講師の誘導によって体験しておくことは傾聴の感覚をつかむ上で非常に重要な体験と言えます。

この講義の前後で面白い変化が起きました。普段、論理的で素早く素晴らしい回答を続けていた受講生2名がこのワークの後から左脳がまわらなくなり、「気持ちが大事」「言語化できない」と言い始めたことです。普段頭がまわり過ぎてしまういわゆる左脳的な人、論理的な人がこの感覚をつかむことは今まで見えていなかった世界を見ることにつながります。言語化できない感覚を味わうことで話し手がいかに曖昧なものを表現しようとしているか?傾聴がいかに不安定なものかが感覚的に理解できたのではないかと思います。

 

3.傾聴のベースとなる私たちのあり方

傾聴をするのが誰か?によって傾聴の中身がすでに変わってきます。「聴いて欲しいと思えない人」「尊敬する人」「心を許せる人」「見守っていて欲しいと思う人」自分自身が話し手からどう見られているのかで、傾聴を始める前からその結果が決まりつつあります。

講義では自己紹介として、受講生達の前で短く話をしてもらいますが、講師のような立場から多くの受講生を見渡すと全員に同じように傾聴して欲しいと思うわけではないことに気づきます。11人の聴衆がいれば、「聴いて欲しい人」「聞いて欲しいと思えない人」にわかれるのです。これがあり方です。どうすれば「話を聴いて!」と積極的にお願いされるような人になるのか?それを学びました。

 

4.たくさんの事例

一人の先生から学ぶ内容にはどうしても偏りがあります。参加者それぞれの視点や過去の受講生の視点を学べるので柔軟な視点が得られます。自分自身の意見を発言し、その反応が見られるのもこの講座の特徴です。反応がよければ、自信を持って傾聴をすることができます。

 

5.傾聴講座の感想

今回の傾聴講座は第1期よりもさらに学びが深いものになりました。
その影響か感想に書かれている言葉も理解し難いものが増えてしまいました。傾聴という特殊なコミュニケーションを学ぶためには傾聴講座の中で特殊な経験、特殊な心理状態を味わうことが大事だと思っています。その驚きやショックが実践の糧になります。

 

『存在の価値』が一番心に残りました。自分は医療職だけど、人の機能をばかり見て、存在としての人をないがしろにしている同僚がいっぱいいるんです。機能重視って毎日聴いているから引きずられちゃう自分がいるけど、椎名先生の話を聴いて「そうだよね!」ってなりました。またブレずに存在を大切にする自分で前向きに働こうって思えました。 岩田英朗 この講座もすごく大事だけど、この講座を受けた後日々実践していくということが大事なんだと感じました。今回はリピートだけど、2か月前に『船のワーク』をした時は、上手く自分を制御できなかったけど、今日はなりませんでした。この2か月制御できなかった自分と対話してきた成果かなと思います。ペアの方とも深く繋がれた感覚を持つことが出来たし、楽しく話を聴くことができました。自分的には70点くらいなのでもっと精度を上げていきたいです。

 

絶対に耐えられないと思う事をテーマにワークをやったのですが、自分の想定外の他の人の意見が出て自分の考えている世界観の狭さを実感しました。世界観がずれていると理解することができず誤解か場合によっては対立になる気がします。カウンセラーとしていろいろな人の世界観に触れてみたいと思いますが、まずは大富豪と貧乏人のそれぞれの価値観を聞いてみたいです。

 

自分の中で『存在の価値』というのが改めて大事であること、コミュニティや自分の周りの人の大切さというものを改めて感じました。 もっと伝えたい事感じたことがたくさんあるが上手く言葉に出来ないですけど、自分の中で大切にしつつ、維持出来たらいいなと思います。貴重な時間をありがとうございました。

 

同じ物事に対して違った感覚をもっていることを実感しました。
好き嫌いに関しては実体験だけでなく、漫画や映画などが強く影響を与えるようです。
世界観がずれていると勝手に理解しているつもりになり、一方だけが満足するようなことになりそうです。ストレスをほとんど感じない人の世界観を理解してみたいです。

 

2か月前にやったことがもう一度できたことで、自分のコンディションもあるかもしれないけど『船のワーク』への入り込み方が深くなったのを感じました。 前回の宿題で妻に『船のワーク』を仕掛けましたが、上手く進まない、船になっているのかよくわからない、泥舟なのか帆割け船なのか、なんだかしっくりこなかったです。ここは同調的なメンバーで、先生の導入もあるけど、このバックボーンが無い中で『船のワーク』を仕掛けられるか、難しそうだがやってみたいと思いました。

 

船のワークが前回よりも感じることが出来ました。通じ合っている感じ、同じ空間にいる感じ、同じ感覚を味わっている感じがこの前よりもできているなと思いました。 ペアの方の話も面白くて入り込んでいけました。聴いていて楽しかったです。 職場にすぐカっとなる人がいるので、『船のワーク』を使ってこちらに引っ張れるようになりたいです。

 

ごく身近な人間関係であっても大きな多様性を感じたのでそれがマイノリティの人であればその差があるのだろうと思いました。ついつい理解したつもりになってしまいがちなので理解したつもりにならず慎重に話を聞いていきたいと思います。

 

『船のワーク』というのはどんなもんなんだろうって思ってましたが、5秒間止めて話してっていうのが苦しなと感じました。 人生のアップダウンの話も出来て楽しかったです。

 

聴き手はいかに話し手の邪魔をしないか、いかに話し手の話したいように話してもらうかが大事だなと思いました。ただ、それを考えすぎると、時間に区切りがあった時にマネジメントが出来るか、そこが課題です。

 

『船のワーク』で自分が話しているときに支離滅裂になってしまったので、次は話をまとめてきたいです。論理性とラポールをいかに両立するかが大事ですね。

 

『船のワーク』の変性意識が抜けません。変性意識で話を聴く時って、すごく話が入ってくる。浴びている感じ、シャワーみたいに人の声が入ってくる。ただ、自分の言いたいことが言えなくなる。それが課題になりそう。

 

「一日中家にいる」の賛成派と反対派で半分に分かれているように話し手にとってはどんな価値観があるのか見極める必要がある。生まれながらのハンデ?がある人の世界観を理解してみたいです。

『船のワーク』がいい感じ。変性意識に入るっていうのは自転車乗る感じなのか。 さっき傾聴するときもスっと入ることができました。 一番は、自己一致の部分で揺らがなくなりました。前だったら聴こうかどうしようか迷ったところが揺れなくなったし、選択肢の中でこれが最適解じゃないかっていうのが分かるようになりました。

 

信頼関係を得たいと思って講座に参加したけど、変性意識的なのが苦手なのか『船のワーク』では思うほど入っていけなかったです。学校の先生をしてますが、今年はドヒャーっていう子が自分のクラスに集まってきました。 『船のワーク』を通じて信頼関係を築けるように徐々にしていきたいです。

 

心地よい温かさを感じ、言葉はほとんど必要のない、それだけで癒されるような一体感がありましたなかなかできない体験で多くの人に共に体験をシェアしたいと思いました。ポジティブなどうでも良さ、っていう感じがしています。

 

話し手と話を聞く人の立場によって伝え方が変わるかなと思う。
苦手なタイプの人との交流をするにはどんな風にすればよいか?

 

「ものさし」はたくさん種類ある。たくさんの「ものさし」を知る事は楽しい。ズレではないと思える。今は安倍総理というか奥様。「悪いことをしていない」という人の物差しを見たいというか知りたい。

 

やはり生きてきた環境や育ちなので個人個人の価値観見え方が違うんだなと改めて思ったとともに自分の中でも世界観をかぶせるのは違うということに気付けた。理解をしようとしない、深いつながりが得られない、様々な自分とは違う環境の方と傾聴をして自分自身の興味にもなります。

 

話を聞いている時、話し手の内容をあるがままに聞いていくと一緒にいるような感覚になる。ただ、相手とのうなずき等を返すのが船を漕ぐような感覚になる。

 

顔の微妙な表情の同調。つながっているという空気感。クレームの多いお客様の対応の時、自分が船の感覚の空気をつくる。いつもの自分のテンポよりゆっくりにしてできる感覚なので、まだ意識していないとこの感覚を作るの難しい。

 

ボワーっとしている感じ。話し手はくっきり見えているのだが周りの景色はぼやける。話し手もゆっくり話してくれたから、そのペースにあわせる感じ。逆に周りがうるさい方が変成意識になりやすいかもだから、学校現場のガヤガヤしたところで1人の子と同じ舟に乗るといいかなと思いました。はじめの自分で変成意識に持ってくのが難しいかもです。

 

空気感や安心感。自己肯定感が下がった時。興味が湧いてもっと話を聞きたいがために質問をしたくなったが、すべて話を聞き終えた後で相手に寄り添った聴き方なら大丈夫だと思えたら、心が楽になりました。

 

ここで学んだ傾聴は話し手にとって話しやすい場になっていることで、それを聞き手が合わせていく必要がある。野球で言うならどんなピッチャーの球も「ナイスボール!」といって捕るキャッチャーのイメージ。日常生活で活用するなら悩みの告白を受ける時かなと。難しいと感じたのは「聴ききる」ことで、聴ききるためにもっとできた「何か」があるのでは?と思いましたが、それが「何か」はわからない。ただ話し手の邪魔をせず、聴き手はゆったりと応対することが大切だなと感じました。

傾聴講座 町田 第2期 1日目(感想文2)

傾聴講座 町田 第2期 1日目(感想文4)

1件のコメント

  1. 第1回、第2回と続けて受講させていただきました。
    内容がより洗練された事もあり、私にとって第2回の講座は第1回をはるかにしのぐ価値あるものになりました。知識だけでなく、体験から学ぶ事が出来ているおかげで、講座の前後で自分の傾聴がはっきりとレベルアップしている感覚があります。
    中身はここでは伏せますが、とある剣術の流派を元にしたワークは本当に、本当に素晴らしかったです。何よりその着眼点の格好良さに心がトキメキました。2日目もどんな講座になるか本当に楽しみです。どうも、ありがとうございました!

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