『勝ち負け』から『シェア』のコミュニケーションへ

よくyoutubeのコメント欄に「誰だよ低評価押したヤツ!!」という書き込みを見かけます。自分が好きな動画を批判されると反発してしまいますよね。同様に、社会の中で自分が正しいと思うことが認められなかったり、自分にとっては有り得ないと思うようなことが社会で通用していたりして、息苦しさを感じることもあるでしょう。

 

『勝ち負け』から『シェア』のコミュニケーションへ

ただ、どちらかが絶対正しいということはありません。立場や境遇によって考え方は違いますし、たとえテロリストが生まれてしまう偏りのある思想の持ち主でも、彼らは自分たちが絶対正しいと信じています。それは極端な例ですが、日常においても、自分が正しいことを主張することで、相手を負かそうとしている場面が多くあります。傾聴はそれとは対照的に、自分とは違う立場や思想の持ち主の気持ちに寄り添おうとするアプローチです。

1.論破について

意見、思想においては、誰もが正解であり、判断軸が違えば誰もが間違えです。そのため、自分は正しいのだと主張し続けると、必ず批判を浴びます。そして、その批判に反発しようとすると互いに批判の応酬となります。いわゆる『論破』しようと勝ち負けを競うことになります。勝つために相手の意見の粗探しを始めます。相手を打ち負かすまでひたすら自分の意見の強固さと相手の意見の脆弱さを主張し続けます。

2.勝てば良いのか

勝ち負けが決まるのは、結局その論争の優劣です。どちらが強固な証拠を持っているか、相手の粗を探し出せるかであって、それはどちらが正しいかという論点からは事実上ズレていることが多いです。このようなお互いを攻撃し合うようなコミュニケーションは、宗教や政治に絡むもので多く発生しやすいですね。科学や歴史などは答えを1つに集約していく議論が必要かも知れません。しかし、多様なライフスタイル、多様な境遇が存在する中で、考え方や感じ方を1つに集約していくことは不可能です。

3.違いをシェア

私は、自分の好きなことを「嫌い」という人に興味があります。「どうして嫌いなのだろう?」と、相手のことを知ってみたいのです。傾聴を使えば、自分とは正反対の思想を持つ人の気持ちを理解することができます。「ああ、だから嫌いなんだ。」とお互いに分かっている状態に安心します。私は「好き」ですが、あなたは「嫌い」なんですね。あなたが「嫌い」になる理由も分かる気がします。そのように、相手の思想を自分色に染めるのでは無く、お互いに考えていることをシェアできたらステキなことですね。

 

傾聴を使って悩んでいる人の力になりたい、弱い立場の人を理解したいというのはモチロンです。
さらに、意見の食い違いが発生したとき、傾聴でお互いの違いを認め合うような関わりをしていくこと、多様な考えを持つ人が存在する社会では、そうした傾聴的態度が求められます。

3件のコメント

  1. 今回の話題、思ったよりも耳の痛い話題でした。

    「勝ち負け」というテーマ、どうも自分が長いこと捉われてきたテーマだったなと。
    何でしょうね。。。第二次ベビーブーム世代だからでしょうか。。
    とにかく前後の世代も合わせて、どこに行っても人が多かった。
    そこで、何故か、気付けば、競争とかライバルとかそんなことばかりに巻き込まれていましたね。別に好きだったわけじゃないのに、勝つことを自分に課していた。。。

    「相手を打ち負かすまでひたすら自分の意見の強固さと相手の意見の脆弱さを主張し続けます。」
    そういう癖、まだあるかもしれないな。。

    「勝てば良いのか」
    勝ってもいいことないですよね。。負けて勝つとか誰も教えてくれなかった。。でも世の中ではそれが普通、特に日本では。

    「違いをシェア」
    息子を見ていると、必ずしも、お互いの違いを許しあい分かち合っているかどうか疑問に見えるところもありますが、とにかく、僕らの時代と違って、人に頼ったり・頼まれたりってことに抵抗感が全くない!
    分からないことがあれば、すぐに友だちにLINEで聞く。自分がしてあげられること・教えられることは惜しげもなく差し出すし、相手にも何の遠慮もなく頼る。それでも彼らなりの貸し借りの仁義とかフォローとかあるようですが、まあ屈託がないです。

    「傾聴を使えば、自分とは正反対の思想を持つ人の気持ちを理解することができます。」
    「相手の思想を自分色に染めるのでは無く、お互いに考えていることをシェアできたらステキなことですね。」
    随分と小さい世界で生きてきたなと思います。どんどん自分を開いて、文字通りの「傾聴」だけでなく、生き方そのものが「傾聴」であるような、そんな緩やかな気持ちと態度で、楽に人と関わっていきたいなと思います!^_^

    1. かずさん
      傾聴を本当に身に付けるということは、考え方や生き方そのものにも変化を及ぼしそうですね。

    2. 亀Gさんへ

      コメントありがとうございます。
      ホントそうですよね!
      傾聴していく過程で、その人を深く知れば知るほど、その人独特の世界観がにじみ出るというか。
      あっ自分と似ているな!と思ったり、この人、日頃接してたら分からなかったけど、こんなことを考えていたりするのか!とか。
      そう考えると、普段、身近に居る人も、傾聴マインドで眺めることによって、たくさんの気づきが得られ、自分の考え方や生き方そのものに、どんどん変化が起きそうです。なんかワクワクしてきたぞ!^_^

こちらから「感想」や「質問」をどうぞ!