傾聴の必要性を考える

「傾聴は必要無い」という人もいます。コミュニケーションの本質は「望む結果を得ること」だと定義すると傾聴という道を通っても別の道を通ってもその結果にたどり着くことはできます。

傾聴の必要性を考える

「傾聴が必要かな」と考えるのはどんなときでしょうか?
その目的を達成するためには傾聴が欠かせないかもしれませんし、そうでは無いかもしれません。

1.悩んでしまっている

悩みを抱えてしまっている人は人に理解されにくい状態にあります。だからこそ傾聴の必要性があるとも言えます。カウンセリングやコンサルティングの前に傾聴をするのは必然と言えます。

しかし、一方で悩んでいる人は混乱していて上手に説明ができなかったり、うつ病のようにエネルギー状態がかなり落ちていて話すこと自体がつらいこともあります。私たちにたくさんの経験があれば、幾つかのエピソードを語りながら悩んでいる人の心を明らかにしていくこともできます。「それは私が言いたかったことだ」と思ってもらえるようなエピソードを語ることもベテランなら可能です。そうなると傾聴は必ずしも必要だとは言えません。

「傾聴」の範疇ではやってはいけない介入でも「カウンセリング」などの領域ではするべきときもあります。傾聴自体を上手にやることが目的ならその流れで聞く必要がありますが、「元気を取り戻してもらうこと」「不登校を解消すること」などが目的であれば傾聴以外の方法も選択肢になります。まず、このコミュニケーションの目的が何かを明確にすることによって、傾聴の必要性が変わってきます。

 

2.和解してほしい

夫婦の問題、親子の問題、上司部下などが分かり合えずに問題を抱えている時には傾聴が役に立ちます。お互いの話をじっくり聞いて、合意点を探すことで問題解決の糸口が見えてきます。

これも1.悩んでしまっていると同様に別のアプローチもあります。双方が理解し合えなくても非常に魅力的な未来が見えて来れば協力し合えることもあります。あるいは明確なルールを決めて、それを守ることで問題が解消されることもあります。そのアプローチを選んだ場合、傾聴が必須では無いと言えます。

傾聴に慣れてくると傾聴を常に選択肢に考えがちですが、傾聴の必要性が低いケースもありますので、柔軟な対応が必要です。

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